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十字架の見えるテラスから(52)

 朝、目覚める時、スッキリと目覚めることができるのは幸せなことなです。

最近、朝目覚める時にとても不安を感じることがあります。夜よりも朝に強い体質だと思っていましたが、どうもそうではなくなってきました。コロナウィルスの流行や戦争のことで心が重たくなっているからかもしれません。

 イエス様のことを世界中に伝えた人、パウロはとても強い人です。ある時、イエス様のことを伝えに旅に出たパウロは、彼の反対者から暴力を受けて死んだようになりました。みんな死んだのだと思っていたのに、パウロは次の瞬間立ち上がり、また人々のところへ行ってイエス様のことを話し始めたと聖書に書かれています。強く見えるパウロですが、聖書の違う箇所では不安になっている自分について次のように書いています。「兄弟テトスに会えなかったので、不安の心を抱いたまま人々に別れを告げて、マケドニア州に出発しました。神に感謝します。神は、わたしたちをいつもキリストの勝利の行進に連ならせ、わたしたちを通じて至るところに、キリストを知るという知識の香りを漂わせてくださいます。」(コリントの信徒への手紙Ⅱ 2章13節)

 強い人でも不安になります。でも、パウロがそうであるように、ずっと不安なわけではありません。必ず安心へと変わる瞬間があります。朝不安でも、昼になれば変わることがあります。神様が必ず変わる瞬間を与えてくださると信じて新しい朝を迎えましょう。一人一人に一日を無事に過ごす力が与えられますように。