· 

十字架の見えるテラスから(74)

金曜日に教会の婦人会のクリスマス会が行われました。去年は感染対策のために広い礼拝堂で行われましたが、今年は集会室で少し距離を置きつつも、みんなの顔が見える場所に集まることができました。クリスマスの讃美歌を歌って、聖書の御言葉を聞き、一人一人が一年を振り返って一言ずつ語りました。嬉しかったこと、悲しかったこと、挑戦してみたことなど、普段はゆっくり話せないことを話すことができました。心のうちにあることを人の前で話すことに難しさを感じることがあります。しかし、教会の会のなかでも婦人会は特に思いを語り合うことができる場所になっているように思います。それはこれまで参加してきた方達が作り上げてきた会の雰囲気があるからなのでしょう。神様が共におられると信じる人が集う会は、神様に見られているという意識の中で語り合います。だからこそ、そこにいる人たちを思いつつ語ることが自然にできているのではないでしょうか。特にクリスマスはみんなで喜びたい思いが重なる会となりました。感染対策で作らなければならなくなった間隔がいつの間にか心の間隔になってしまったならば、もう一度思いを重ね合うことができるようにしていきたいと思います。