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十字架の見えるテラスから(80)

今年から、月に一回か二回、賛美歌の歌詞を引用しつつ説教をしています。1月29日の説教題は「ガリラヤの風かおる丘で」です。讃美歌21の57番の讃美歌です。この賛美歌を好きな方も多いです。なぜ、この賛美歌が愛されるのかといえば、恐らく賛美歌の歌詞にある情景が思い浮かべやすいからだと思います。イエス様がガリラヤの丘で語られお言葉をわたしも聞きたい。そういう思いを持つ人は多いと思います。だからこそ、この賛美歌を好きな方が多いのです。賛美歌は、聖書の言葉をより私たちの心に入れやすくしてくれるものです。みなさんは、どの賛美歌がお好きでしょうか。賛美歌を歌う時、私たちの心はとても安らかな気持ちになります。旧約聖書の時代から、人は神様への感謝や喜び、あるいは不安や悲しみを歌を通して神様にお伝えしてきました。コロナウィルスの流行で、賛美歌を歌えない時が多くありました。その時のことを思い出すと、今、礼拝のなかで賛美歌を歌うことができる、それだけで感謝を感じます。当たり前にできていたことが、できなくなったからこそ、その時を超えて、私たちはさらに自分の思いを込めて賛美歌を歌いたいと思います。