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十字架の見えるテラスから(115)

2年前、裏の土地に咲いていた紫陽花の木を切り倒す必要がありました。毎年見事な花を咲かせてくれていたので、教会の皆さんも残念な思いでした。そこで枝を数本水につけておいて、前の庭に植えてみました。すると一本だけ根付いてくれました。紫陽花の挿し木は比較的簡単だと言われますが、根付いたのは一本だけでした。新しい葉っぱが出てきて、枝が丈夫になっていき、今年ついに花を咲かせました。土の中ではどのようなことが起こっていたのか私たちは見ることができません。でも色々な力が働いて、紫陽花の花が咲きました。目に見えないけれど、確かにある力。それは神様のお力に似ています。神様のお姿を私たちは見ることができません。しかし神様が私たちと共に歩んでくださっていることを私たちは信じて知ることができます。それは目には見えない神様によって起こされます。目に見えない神様、それはペンテコステの日に与えられた聖霊です。聖霊によって、私たちは目に見えない神様を信じることができます。目に見えないものが信じられない私たちに、自然は神様の存在を証してくれています。