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十字架の見えるテラスから(157)

11月5日 説教要旨 「信仰のリレー」 イザヤ書52:7~12 ヘブライ人への手紙13:1~8

永遠の方 13:8では、イエス・キリストに「永遠」という言葉が宛てられて います。この方ほど、永遠という言葉がふさわしい方はおられないで しょう。すべてのものが移り変わってゆくなかで、キリストこそ永遠 のお方、永遠の神であられます。 ヘブライ書は繰り返して、永遠について語ってまいりました。新約 聖書の全59回のうち17回もヘブライ書は永遠という言葉を使います。 永遠の反対語は、変わりゆくということです。冒頭の1:8~12に豊 かなイメージで描かれています。舞台の幕が降りて場面が一変するよ うに、この世界も変わっていきます。けれどもキリストによって示さ れた神の愛は、永遠に変わることなく、私たちに注がれ続けます。

最後まで生かすもの 13:7では信仰の導き手が描かれます。彼らもまた変わっていく、 やがて死んでいくのです。しかし、彼らが生涯をかけて証をしてきた 信仰は、残ります。私たちはやがて死んでいくのです。しかし、私た ちは死を迎える時まで、私たちを支え生かし続けた信仰を、後の世代 に残していくことができます。 13:7に2つの命令があります。1)思い出すこと、2)見倣うこ とです。信仰とはただ思い出す頭の領域に止まりません。信仰とは生 きることそのものです。ですから「倣う」といわれています。最後ま で続くのです。私たちは、信仰を体で「伝え」、「生きる」のです。

恐れることなく 13:6では恐れないとあります。戦争の報道が頻繁に繰り返される なか、私たちは恐れの中にあるといえます。けれども、すべてを支配 される永遠の神が、私たちの主として私たちを守ってくださいます。