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十字架の見えるテラスから(186)

今日(2024年2月14日)から2024年の受難節に入りました。イエス様が十字架でお苦しみになったことを覚える時です。今年は3月31日がイースターになりますので、それまでが受難節です。苦しみ、悲しみをどのように乗り越えたら良いのか、不安になる自分の心とどう向き合い、喜びを感じて生きていくことができるようになるのかと考えます。イエス様は、私たち人間の体を持ってこの世に生まれてきてくださいました。イエス様は、人間の弱さを持ちつつ生きてくださいました。それを思うと、神様は私たちが悲しむとき、苦しむとき、どのように感じているのかを知っておられることがわかります。知っていてくださる。それが私たちの救いです。毎年、受難節に入る時に礼拝堂の講壇に刻まれた小さな十字架を思います。そこにはイエス様のお姿はありません。だからこそ、私たちにとって十字架は、苦しみだけで終わるのではない、喜びの光も十字架に見ることができるのです。